各グループごとに、外国人講師が1名ついて指導します。日本文化について、「祭」「教育制度」など、それぞれテーマを持ってディスカッションをくり広げ、意見をまとめます。
各クラスで全グループが発表する機会を設け、そのうえで代表チームを選出します。英語力はもちろん、発信力や表現力も養います。さらにこの成果を修学旅行でも発揮します。
本校は3年間という限られた時間で確実に英語力を高めるカリキュラムが組まれています。家庭学習のペースメーカーと定着度のセルフチェックのため、毎週朝テストを実施するとともに、1年次は知識を蓄積するインプッ トの活動を中心に指導を展開し、学年が上がるにつれてそれらの知識を統合してアウトプットする活動を強化します。読解に関しては精読から速読に進み、3年次には難関私大の長文に対応できる力を身につけます。またICT教材を積極的に活用し、自学自習の効率化も図ります。
読解力とも深く関わるリスニング能力は、大学入学共通テストでも大きなウェイトを占めるようになりました。また英語外部資格の活用が大学入試でも本格化しており、4技能をバランスよく伸ばす必要性が高まっていま す。本校では、英検用教材を授業内で使用し、定期テストでも類題を出題。2年次には全員がGTECを受検し、4技能試験の経験を積むとともに、 資格取得に向けた各自の課題発見とモチベーションアップにつなげています。また、3年次には共通テスト対策教材でリスニング演習を実施します。
学期に数回、英語科通信としてTEJ(Takuichi English Journal)を発行。 英語が得意な生徒はもっと好きになり、 英語が苦手な生徒は今よりちょっとでも英語がおもしろくなるように工夫を凝らします。外部資格試験に関する最新情報をはじめ、英語科教員からの学習アドバイス、おすすめ参考書の紹介、単語学習に役立つ語源のコラムや英語圏の文化を紹介するコーナーなど、多彩な内容で興味を引き出します。
文系・理系を問わず、英語は大学入試を突破し、進路目標を実現する上で要となる科目です。そのため3年間を通して積極的に語彙を増やし、確かな文法知識を身に付けて、「道具としての英語」の精度を高めていきましょう。1年次には大学入試基礎レベルの単語を、週1回の朝テストをペースメーカーに着実に習得し、英文法の各項目を網羅するとともに、英文の構造を分析して1文ずつ正確に解釈する「精読」の訓練を徹底的に行います。2年次からは語彙や文法の知識を難関大学受験レベルまで増強し、「精読」の難易度と精度を上げていきます。その上で文化・社会・科学など様々な分野の英文を用いて、素早く必要な情報を読み取る「速読」のトレーニングを実施します。
こうして受験に対応する確かな力を培うとともに、生徒には、英語で「読み・書き・聴き・話す」という経験をたくさん積んでほしいと思っています。本校で行う様々な取り組みを通して、日本語とは異なる文化的背景や思考様式を持つ「英語」という新しい「窓」から世界を見ることのおもしろさや意義を知り、他者との違いを楽しみ、受容できる豊かな感性を磨いてください。
拓大一高は「国際人の育成」を建学の理念とする拓殖大学を母体とし、伝統的に国際教育に力を入れてきました。英語の授業数が多いだけではなく、海外研修をはじめとする様々な取り組みを行っていますが、なかでも「ディスカッションプログラム」は、急速に進むグローバル化社会に対応してスタートした拓大一高オリジナルの先進的なプログラムです。これは英語4技能をバランスよく育む英語プログラムであると同時に、生徒が主体となって深い学びに取り組み、仲間と協働しながら表現力・発信力を培う探求プログラムにもなっています。
対象は1年生全員です。約70人の外国人講師を招き、少人数のグループに分かれて、年間5日間、各日4時間かけて英語ディスカッション発表を行います。最初は12人ずつ、その後6人ずつのグループに分かれて、それぞれに外国人講師が1名付いて指導します。外国人講師はアメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランドのほか、コンゴやジャマイカなど多様な国籍を持ち、生徒は毎回、毎時間ごとに、ナショナリティの異なる先生方とコミュニケーションをとることになります。すなわち日本にいながらにして、異文化を体験できるチャンスにもなっているのです。
全員参加のプログラムなので、なかには英語が苦手な生徒もいますが、アクティブラーニングに慣れ親しんでいる外国人講師たちは生徒のモチベーションを上げるのもうまく、ふだんの授業では見られない、積極的な姿勢で臨む生徒も少なくはありません。少人数グループでの取り組みなので、全員が発言しなければならず、置き去りになる生徒もいません。
プレゼンテーションも各クラスで全グループが発表する機会を設け、そのうえで代表チームを選出します。また今後は、2年生の3月に全員参加で実施している海外への修学旅行でも、現地の学校との交流の場で、日本について英語で紹介するプレゼンテーションを行う予定です。
このプログラムを通して、生徒には、単なる語学の習得に留まらず、海外の人の視点でものを考える姿勢や英語ならではの感覚を身に付けてほしいと考えています。高校生の間にそうした力を養うことは、生涯の宝になるはずです。
普段外国の方とコミュニケーションする機会がほとんどないためとても新鮮でした。初めは違うクラスの人もいて緊張感がありましたが、来てくださった先生方の元気さや、オリジナルのゲームなどを通して私たちの雰囲気を一気に和らげてくれました。
色々な国の先生方が自分の国について話してくれるので、「日本はこんな所が違うのか!」という新しい気づきもたくさんありました。数日という短い期間でしたが、ただ英語を話す聞くだけでなく、他国のことを知ったり、みんなでゲームをしたり、考えを発表したりと充実したプログラムを有意義に楽しく過ごすことができました。