校長メッセージ

「決して変わることのない精神」と「変化に柔軟に対応する姿勢」を両輪として、すべての生徒が新しい扉を開くチャンスをたくさん用意して待っています。

学校長宮川 努

 拓殖大学第一高等学校で身につけてほしい力、それは卒業後もずっと幸せに生きていく力です。
 建学の精神にある「敬慕される国際性豊かな人材の育成」と校歌にこめられた「豊かな人間性の育成」を目標に、「心身ともに健全で、よく勉強し、素直で思いやりのある青年を育成すること」を実践し、その力を身につけてもらいます。この教育の根幹は、創立70年を超える歴史を重ねてもけっして変わることはありません。
 拓一の学校生活は入学してすぐ「将来の自分」を思い描き、各自の目標を明確にすることからスタートします。目標こそが充実した濃い3年間につな がると確信しているからです。そして目標達成の土台となる勉強に関しては しっかりと指導します。また、「未来の国際人の育成」を創立の理念とする拓殖大学の附属校として、国際教育も重視しています。留学やディスカッションプログラム、第二外国語など多彩な活動で力を伸ばします。さらには約1300名という多くの仲間の中で自らを磨くことができるのも大きな特徴です。生徒はクラブ活動や委員会活動、学校行事にも一生懸命取り組み、将来につながる力を培います。
 そして今、拓一は新たな取り組みに着手しています。昨年以来のコロナ禍の感染拡大は世界に大きな影響を及ぼし、社会も教育の現場も変容を求められました。その中で私たちは「どうしたらこの状況下で生徒の学びを守ることができるか」を考え、最先端の知識や教育環境を提供することを決意。 緊急事態宣言等による休校措置の際にはリアルタイムでオンライン授業を行い、それが新たな教育の展開につながりました。校内にWi-Fiを完備し、ICTを「新しい気付き型の授業」や「勉強への興味・関心のとっかかり」に活用していきます。また、地域を探究の場として、生徒が主体的に深い学びに取り組めるように、地元の皆さんとの連携を充実させ、広く愛される学校の実現も目指します。
 これからも拓一は、「けっして変わることのない精神」と「変化に柔軟に対応する姿勢」を両輪として、勉強で学ぶ楽しさ、学校生活で学ぶ楽しさ、先生や友だちとの交流で学ぶ楽しさ、勉強の枠を超えて学ぶ楽しさ、ICTを取り入れて深く学ぶ楽しさなど、様々な「学ぶ楽しさ」を思う存分味わえるように、全力で後方支援する学校でありたいと思っています。ぜひここで私たちと一緒に青春を謳歌し、次のステップに進む足掛かりにしてください。高校生活を自分のものにしたい人、仲間を大切にしたい人、たくさんの知識を身につけたい人、やりたいことと勉強の両立を貫きたい人、少しでもICTを体験したい人など、すべての生徒が自分の新しい扉を開くことができるたくさんのチャンスを用意して待っています。